元に戻す・やり直す
Ctrl+Z で戻り、Ctrl+Y で進む。それぞれ最大 100 手。
| キー | 操作 | メッセージ行 |
|---|---|---|
| Ctrl+Z | 元に戻す | 直前の操作を元に戻しました/元に戻す操作がありません |
| Ctrl+Y | やり直す | 直前の操作をやり直しました/やり直す操作がありません |
- 元に戻すとカーソル位置も一緒に戻り、編集していた場所へ移動します。
- 新しい入力をしなければ、Ctrl+Y で先へ戻せます。
- 元に戻したあとに入力すると、やり直しの履歴は消えます。どのエディターでも同じです。
- 履歴はタブごとに独立です(2.1.4 参照)。
- 外部変更による自動再読み込み:古い手順は新しい内容に当てられないため、まとめて破棄されます(2.1.7 参照)。
- タブを閉じたとき:履歴はタブに属し、開き直しても戻りません。
既定プロファイルのやり直しは Ctrl+Y ですが、Erya Classic では Ctrl+R です(そして Ctrl+Y は行削除)。切り替え後にいちばん押し間違えやすい組なので、ヒント行を確認してください(4.1.2 参照)。
1 手はどのくらいの大きさか
たいていは 1 キー=1 手。ただし 5 つの操作はまとめて 1 手です。
1 キーが 1 手
- 1 文字入力
- 1 文字削除(Backspace/Delete)
- Enter 1 回
- 行の切り取り・削除
- 貼り付け 1 回
つまり 100 手はおよそ 100 文字です。長文を打ったあとにまとめて戻す用途には向きません。
まとめて 1 手
- すべて置換(F6)——何百件でも
- 整形(Ctrl+T)
- 段落の再整形
- 定型文の挿入
- マクロの実行——中で何をしても
いずれも「1 つの指示で広範囲が変わる」ものなので、意図的にまとめてあります。Ctrl+Z 1 回で丸ごと戻ります。
1 バイトを書くには 16 進数を 2 桁入力しますが(上位→下位)、この 2 回で 1 手です。3.3.6 を参照してください。
定型文とは何か
繰り返し打つ文字列を登録し、1 キーで挿入。しかも自動で次へ進みます。
定型文が向くのは、文書の決まり文句、コードのひな形、よく打つパスや名前、繰り返し入れるタグなどです。特徴は挿入するたびに次の定型文へ進むこと。何度か押せば一式を順に並べられます。
定型文の登録と挿入
操作は 4 つ:登録・挿入・読み込み・保存。
| 操作名 | Classic のキー | 内容 |
|---|---|---|
| capture_phrase | F9 | 選択範囲を登録します。選択が無ければ現在の行全体。 |
| insert_phrase | F10 | カーソル位置に次の定型文を挿入します。選択があれば置き換えます。 |
| load_phrases | Shift+F9 | .erya-phrases.json から読み込みます。 |
| save_phrases | Shift+F10 | .erya-phrases.json へ保存します。 |
メッセージ行の反応:
- 登録成功:「定型文を登録しました(全 3 件)」
- 重複:「この定型文は既に登録されています」——同じ内容は二重に登録されません
- 登録するものが無い:「登録できる定型文がありません」
- まだ 1 件も無いのに挿入:「定型文ライブラリは空です。先に定型文を登録してください」
- 挿入成功:「定型文 2/3 を挿入しました」
定型文の保存場所
編集中の文書の隣。しかも自分で指示したときだけ書かれます。
登録はメモリーに入れるだけです。「定型文を保存」を実行せずに終了すると消えます。Erya が勝手にファイルを書かないのは意図的で、他人のディレクトリに勝手なファイルを残さないためです。
| ファイル | 場所 |
|---|---|
| .erya-phrases.json | 現在の文書があるディレクトリ。/home/leo/docs/報告.txt を編集中なら /home/leo/docs/ です。 |
| .erya-macro.json |
つまり定型文とマクロはフォルダーに付いて回ります。プロジェクト A の隣に 1 組、B の隣に別の 1 組。共有したいときは JSON をコピーしてください。
定型文ファイルは文字列の配列にすぎません。Ctrl+O で開き、Ctrl+T で整形し(3.1.7 参照)、手で数件足して保存すれば、次の load_phrases で読み込まれます。
マクロの記録と実行
キー操作を記録し、まとめて再生します。
- 記録を開始します。メッセージ行に「マクロ記録を開始しました。記録操作をもう一度実行すると停止します」。以後、押したキーがすべて記録されます。
- 繰り返したい操作をします。移動・入力・削除・検索、どれでも構いません。マクロ管理そのもののキーは記録されません。
- もう一度押して停止します。「マクロ記録を完了しました(12 キー)」。
- 実行します。「マクロを実行しました(12 キー)」。繰り返したいだけ押してください。
| 操作名 | Classic のキー | 内容 |
|---|---|---|
| toggle_macro_recording | Ctrl+F2 | 記録の開始/停止 |
| run_macro | Ctrl+F3 | 記録したマクロを実行 |
| load_macro | Ctrl+Shift+F2 | .erya-macro.json を読み込み |
| save_macro | Ctrl+Shift+F3 | .erya-macro.json へ保存 |
中でどれだけ変更しても、実行後に Ctrl+Z を 1 回押せば実行前の状態に戻ります。思い切って試してください。結果が違えば戻して直すだけです。
「マクロを実行する前に記録を停止してください」と出ます。また、何も記録していない状態で実行すると「実行できるマクロがありません」と出ます。
マクロの保存場所
定型文と同じく、文書のディレクトリに、指示したときだけ。
- ファイル名は .erya-macro.json で、記録したキー列が入ります。
- 読み込むとメモリー上のマクロを置き換え、記録中であれば停止します。
- 読み込み・保存に失敗すると(権限、JSON の破損など)「定型文/マクロ操作に失敗しました:…」と出ます。
保存されるのは物理的なキー(Ctrl+K)であって、「現在の行を切り取る」という意味ではありません。キープロファイルを変えると、古いマクロの再生結果はまったく違うものになり得ます。マクロファイルを共有するなら、プロファイルも揃えてください。
まずキーを割り当てる
定型文とマクロの 8 操作は、既定プロファイルではすべて空です。
できるだけ多くのターミナルで動くよう、Erya Terminal Safe は定型文とマクロの 8 操作、そして矩形関連の 5 操作を未割り当てにしています(1.3.9 参照)。F1 ヘルプでもキー欄が空欄で、「機能はあるが呼び出すキーが無い」という意味です。
使えるようにする道は 2 つ:
① Erya Classic に切り替える
F2 → ← → で Erya Classic → Enter。
8 操作すべてにキーが付きます(F9、F10、Ctrl+F2 など)。代わりに他のショートカットも旧セットに変わります。
② 必要なものだけ割り当てる
F2 →キーバインドの行で E →操作を選び Enter でキーを入力→ S で自分の TOML として保存。
既定プロファイルの他の部分はそのままです(4.1.4 参照)。
よくあるつまずき
元に戻す・定型文・マクロで多い 6 つ。
| 症状 | 原因と対処 |
|---|---|
| 元に戻しきれない | 100 手まで、しかも 1 文字 1 手です(2.4.2)。大量に捨てるなら、保存せずタブを閉じて開き直します。 |
| 元に戻すが急に効かなくなった | 外部変更で再読み込みが起きました(2.1.7)。 |
| 再起動したら定型文が消えた | 保存していません。登録後に「定型文を保存」を(2.4.5)。 |
| 別のディレクトリで読み込めない | JSON は文書のディレクトリに従います。コピーしてください(2.4.5)。 |
| マクロの再生結果がおかしい | 記録しているのはキーで、プロファイルが変わったためです(2.4.7)。 |
| これらのキーが全部効かない | 既定では未割り当てです(2.4.8)。 |