システム設定のページ
Erya の設定画面はこれだけで、項目は 2 つです。
| キー | 内容 |
|---|---|
| F2 | システム設定を開きます |
| ↑ ↓ | 「キーバインド」と「表示言語」を行き来します。選択中の行は反転し ▶ が付きます。 |
| ← → | 値を変えます。端まで行くと反対側へ回ります。 |
| E | キーマップエディターを開きます(4.1.4 参照) |
| Enter | 適用して編集に戻ります |
| Esc | 取り消します。何も変わりません |
ステータス行にはいま選んでいる組み合わせ(プロファイル │ 言語)が出るので、Enter の前に確認できます。
適用範囲とタイミング
Enter を押した瞬間、すべてのタブが変わります。
- メッセージ行に「設定を適用しました:Erya Classic/日本語」と出ます。
- 開いているすべてのタブに同時に反映され、開き直す必要はありません。
- ヒント行・ステータス行・F1 ヘルプも、その場で新しい言語とキーに変わります。
システム設定はこの実行中だけ有効で、Erya は設定ファイルに何も書きません。次回起動時は既定値に戻ります。固定したい場合は:
- キーバインド→プラットフォームの既定パス、または ERYA_KEYMAP(4.1.7 参照)。
- 表示言語→環境変数 ERYA_LANG(4.2.4 参照)。
表示言語の決まり方
4 つの環境変数を順に見て、最初に値のあるものを採用します。
ERYA_LANG で指定する
システムのロケールを変えずに、Erya だけ切り替えたいときに。
| コマンド | 結果 |
|---|---|
| ERYA_LANG=ja erya 報告.txt | 今回だけ日本語 |
| ERYA_LANG=en erya | 英語 |
| ERYA_LANG=zh-TW erya | 正體中文 |
| ERYA_LANG=zh-CN erya | 简体中文 |
| erya --languages | 実際に見つかった言語を「コードTab名称」で 1 行ずつ表示 |
恒久的にするなら ~/.zshrc や ~/.bashrc に export ERYA_LANG=ja を。Windows ではユーザー環境変数に追加します。
1 列目がそのまま ERYA_LANG に書ける値です。自分で追加した言語もここに出ます(4.2.6 参照)。
翻訳ファイルの場所
4 言語は実行ファイルに内蔵。locales/ はそれを上書き・拡張するためのものです。
内蔵(実行ファイルの中)
正體中文、简体中文、英語、日本語。locales/ を丸ごと消してもこの 4 つは使えます。
ディレクトリ(上書きと追加)
既定では locales/ を読み、ERYA_LOCALES_DIR で別の場所も指定できます。
同じコードの翻訳がディレクトリにあると内蔵より優先されます。文言を数か所直すだけの用途にも使えます。
ファイルの構造は単純です:
| セクション | 内容 |
|---|---|
| [language] | code(ERYA_LANG で使う値)と name(--languages とシステム設定に出る名称) |
| [messages] | 画面に出るすべてのメッセージ。{name} や {count} のような置換記号は残す必要があります。 |
| [key_help] | F1 ヘルプに出る、各操作の 1 行説明。 |
自分で言語を追加する
ファイルをコピーし、2 か所を書き換え、翻訳する。Rust は 1 行も書きません。
- 既存の翻訳をコピーします。たとえば cp locales/en.toml locales/fr.toml。
- [language] を書き換えます:code = "fr"、name = "Français"。
- [messages] と [key_help] を翻訳します。{} の置換記号はそのまま残してください。
- 確認します:erya --languages に fr Français が出るはずです。
- 使います:ERYA_LANG=fr erya、または F2 の一覧から選びます。
途中でも動きます。足りない項目は正體中文に戻るだけです(4.2.7 参照)。よく見る数十項目から訳し、残りは後から足してください。
翻訳が足りないときの動作
常に正體中文へ戻ります。空白にはなりません。
- 自分の翻訳に項目が無い → 正體中文の文言を使います。
- 正體中文にも無い(通常はあり得ません)→ 項目名そのもの(例:clipboard_empty)を表示します。
- 指定した言語コードが存在しない → 画面全体が正體中文になります。
Erya は CJK 文書のために書かれたエディターで、正體中文が原語です。他の言語はそこからの翻訳です。日本語の画面に中国語が混じったら、たいていその項目が未翻訳だということです。
よくあるつまずき
設定と言語まわりの 6 つ。
| 症状 | 原因と対処 |
|---|---|
| 再起動したら設定が戻っている | システム設定はその実行中だけです。環境変数か設定ファイルを使います(4.2.2)。 |
| 表示言語が思ったものと違う | ERYA_LANG、LC_ALL、LC_MESSAGES、LANG の順を確認してください(4.2.3)。 |
| ERYA_LANG が効かない | コードの綴り違いです。未知のコードは既定に戻ります。--languages で確認を(4.2.4)。 |
| 自作の言語が一覧に出ない | Erya が読むディレクトリに無いためです。ERYA_LOCALES_DIR を設定します(4.2.5)。 |
| 日本語の中に中国語が混じる | その項目が未翻訳で、既定に戻っています(4.2.7)。 |
| メッセージに {name} がそのまま出る | 翻訳時に置換記号を書き換えたか消しています。元の {} 名に戻してください(4.2.5)。 |